「ぽくぽくぽく」と、読経と共に使われる仏具の「木魚」。魚とは言いがたい丸い形なのに、なぜ「木の魚」なのか?
元々は「魚板」(ぎょばん)などと言われるように、平らな魚の形をしていました

江戸時代初期に来日した明の高僧、隠元禅師が伝えた「開梆」(魚梆)が、木魚の原型と言われています。魚は目を閉じて寝ないことから、「魚のように寝る間を惜しんで、日夜修行に励むように」という修行僧への戒めとしして、魚の形をしている、と言われています(出典:中国の禅宗寺院の生活規範「勅修百丈清規」)。しかし、現在の「木魚」は、鈴のように丸い形をしています
