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自分を送ってもらいたい葬儀社

弊社スタッフである敦賀の友人でもある社長様が、毎月行われるシティホール見学会に参加されました。その方は、模擬出棺セレモニーを見て涙され、自分が亡くなった時には、「ここのスタッフに送ってもらいたい」と言われたそうです。
 
その方はその後、体調を崩し入院。療養されておりましたが、容体が急変しそのまま帰らぬ人となられました。
 
亡くなられる直前に、ご家族様を集め、遺言を残されたそうです。その中の一つに「自分は千歳シティホールのスタッフに送ってもらいたい。葬儀はベルコ千歳シティホールでするように」という言葉があったそうです。
ご家族から、「盛大でなくてもいい。しっかりとお別れができるように時間を取って欲しい」との、お式へのご要望を頂きました。
 
ご家族様全員の悲しみは深く、こちらとしても、それぞれがしっかりとお別れできるように、火葬場の予約も通常より維持時間延して取りました。
 
打ち合わせをしている時は、ご家族様のうち必ずお一人はお父様の枕元についていました。まるで一つ一つお父様の意思を確認しているかのようでした。
 
お通夜、告別式と時間は過ぎていき、最後のお別れの時間がやってきました。
 
 
愛するお子様からのお手紙……
ご家族様のメッセージが書かれた写真……
経営されていた会社の写真……
思い出の品々……
 
数々のお別れのセレモニーを用意しました。
 
そして最後に、自分の死後を託した友人、敦賀からの手紙がありました。
 
愛する家族を不安にさせないよう、癌に向き合って生きる決意をした事……
お酒を飲みながら、自分たちの行く末、生きていることの素晴らしさについて語り合ったこと……
 
沢山の熱い思いがこもった内容で、ご家族様はもとより、ご親族様皆様も涙されていました。
 
そして、いよいよご出棺です。お柩の窓を閉めようとしたその時、喪主様が言われました。
 
「これで終わりですか?……」
 
一瞬私は胸がつまり、言葉を失いましたが、
「お時間は沢山あります。しっかりお別れができるまで、そばにいてあげて下さい」
とお伝えしました。
 
その言葉を聞いて、喪主様は、ご主人様に最後のお別れをされていました。
その姿を今も忘れることができません。
 
 
ご葬儀も無事に終わり、四十九日まで毎週ご自宅に通わせていただいているのですが、少しずつ元気になられていく喪主様のお姿を見て、心から安心しました。
 
四十九日には「ここまでしていただいて本当にありがとうございました。大変なお仕事ですのでお体には十分ご注意されて下さい。藤江さんに送っていただいて、主人は本当に幸せでしたよ。」
とお言葉をいただきました。
 
むしろ、夫婦の絆、ご家族様への愛、そしてこの仕事の尊さを改めて深く胸に刻むことができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。